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社外で通用するスキルを求めて。コミュニティの広がりがキャリアの可能性を広げてくれた|株式会社スパイスラック 田中誠也さん【前編】

大手食品メーカーを中心に、デジタルマーケティング支援やプロデュース事業を行っている株式会社スパイスラック。この企業で、代表取締役社長を務めるのが田中誠也(たなかせいや)さんである。

4年前に自分の会社を立ち上げた田中さんだが、もともとは新卒で大手SIerである株式会社富士通エフサス(現エフサステクノロジーズ株式会社)に入社。

営業職として働きながら、社会人インターンや外部のコミュニティなどにも参加する忙しい毎日を送っていたと話す。その後大手企業からベンチャー企業へ転職し、さらには営業からマーケターへと業種や職種まで転換したという田中さんだが、その背景には一体どのような理由があったのだろうか。

今回は、株式会社スパイスラックが運営するハウススタジオ『shiro to muku』にお邪魔してインタビューを行った。田中さんのお話から「コミュニティを広げる大切さ」や「スキルアップで心掛けたこと」など、キャリアを築くうえでのさまざまなヒントを得たいと思う。


食の道を諦めた新卒採用。SIerで働きながら、社会人インターンとして挑戦する日々

「食の領域に興味があったので本当は食品メーカーに就職したかったのですが、新卒採用では見事に全部落ちてしまい、どうしようかと悩んでいたんですよね」

田中さんは、新卒の就職活動を振り返ってそう話す。

「そのタイミングでちょうど目に止まったのが、当時勢いのあったSIer(エスアイアー)だったんです。医療から教育、食といったさまざまな領域のお客さんを担当するSIerの仕事はとても面白そうに思えたので、さっそく採用試験を受けてみることに。

自分の適性に合っていたのか、縁あって富士通エフサスという会社の営業職として入社することが決まり、入社後の10カ月間の新人研修を経て、1年目では千葉エリアに配属となりました。その後、出向の形で富士通の本社で大学のシステムを扱ったり、異動して富士通エフサスの本社で医療分野のシステム開発を経験したりしました。

ただ『食に関わる仕事にもう一度挑戦したい』という想いは変わらずずっとあって、正直早い段階から転職は考えていたんです。そこで、まずはできることから挑戦しようと社会人2年目のタイミングで株式会社CRAZYのインターンに応募。社会人インターンとして初めはブライダル事業に関わり、その後は希望していたケータリングサービス事業で法人営業を担当しました。

週5で会社員をしながらインターンをしていたのでかなりのハードスケジュールでしたが、大企業とベンチャー企業という2つの環境を同時期に往復して仕事ができたことは、自分の世界を広げる良い機会になったと感じています。

1歩外に出てみたことで『世の中にはこんなにもさまざまな働き方があるんだ』と気づくことができたと同時に、今のままの自分では『何もできない』と痛感させられた経験でしたね」

お金の危機感より経験の危機感。社外に出ても通用するスキルを得るために、SNSマーケの道に進む

「社会人になりたての頃は、富士通エフサスで働きながらCRAZYでインターンをして、さらには『朝渋』という渋谷を拠点とした朝活コミュニティにも参加していたんです。

そうやってさまざまなコミュニティに入り、自分が勤める会社以外の人と繋がっていくことで、次第に会社に守られるのではなく自分のスキルで生きていけるようになりたいと考えるように。社外に出ても通用するスキルを身に付けなくてはという思いから、本格的に転職を考えるようになりました。

その後、転職先の会社を決めたのは、当時『朝渋』の代表が株式会社トピカで働いていたのを知ったのがきっかけ。

当時トピカでは男性向けの料理動画を配信するメディアを自社で運営していたので、食に近い領域で働けるかもという期待と、自分が経営学部出身でマーケティングに興味があったこと。また、社員数10人ほどで創業間もない“THE”ベンチャー企業の雰囲気を感じてみたいと思ってトピカに転職を決めました。

営業職で入社し、1年後には異動してプランナーやプロジェクトマネージャー、そしてSNSマーケターを経験。実際、入社した時の基本給は富士通エフサスの3分の2程度で、ベンチャー企業なのでボーナスなんてものもありませんでした。

ただ、転職に踏み出した瞬間はお金の危機感より経験の危機感が大きく、このままではいけないという気持ちが自分の背中を強く押したのだと思います。

それに当時トピカはまだ創業3年目の企業だったので、今後の事業の伸びを期待して入社しましたが、結果的にその後事業は伸び、おかげで年収も上がったので良かったです」

→後編に続きます。


株式会社スパイスラック 代表取締役社長 | 田中誠也
1992年生まれ。2015年、SIer企業に入社し、大学や医療のインフラシステム開発の営業職として従事。2019年にSNSマーケティングのスタートアップ企業に転職し、マーケティングプランナーとして大手食品メーカーを担当。2021年株式会社スパイスラックを創業し、食の領域を中心としたマーケティング支援事業や、犬と一緒に食べられる無添加ドライフルーツブランド「Papa DryFruits with Dog」、ハウススタジオ「shiro to muku」の運営を行う。スパイスカレーが大好きで、流しのカレー屋としても密かに活動している。
https://spice-rack.jp/


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