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大切な人のために働きたい。マーケティングの先に見えた仕事への想いとは|凸版印刷 キャンパスラボ代表 中山柚希さん

社会貢献と自己成長の意欲を持つ女子大学生が集まり、企業や自治体と共に、様々な課題の解決に取り組む凸版印刷株式会社のプロジェクトチーム「キャンパスラボ」。若年・女性視点でのマーケティングから商品開発、PRやプロモーション立案など、凸版印刷の新規事業として始まって以来数々のプロジェクトを実施してきた。これまで関わったクライアントは、北は北海道、南は沖縄までと幅広く、キャンパスラボのメンバーはOGも含め100人以上にのぼるという。

今回はその代表でありプロデューサーを務める中山柚希さんにお話を伺い、彼女の仕事への向き合い方や、人生に対する価値観などについて尋ねてみた。「自分らしさとは何か」「やりたい仕事が分からない」など悩んでいる人は、キャリアのヒントが見つかるかもしれない。
 
プロジェクトチーム「キャンパスラボ」
https://campuslab.jp/


進む道がわからない。そんな時に出合った仕事

「私は自分らしく生きなよって言われると、逆にプレッシャーに感じてしまうんですよね。正直、仕事を始める前は“自分らしさ”なんてまったくピンと来ていませんでした」
 
キャリアについて考えるときによく耳にする“自分らしさ”という言葉。その励ましの言葉は時として「オリジナリティを持て」という意味にも捉えられ、プレッシャーに感じることもあるという。「キャンパスラボ」の一事業として、大学生向けに働き方を考えるキャリアデザインセミナーも開催しているという中山さんだが、そのきっかけは自身の大学時代にまで遡っていく。
 
「私がミスコンテストに出場したのは大学3年生の時です。自分らしさを見つけて磨きたいという想いで出場したものの、出場後は自分の方向性が段々わからなくなってしまって。就職先も決まらず、不安な気持ちを抱えたまま4年生を迎えました。しかし、そんなタイミングで声をかけてもらった老舗菓子メーカーのプロジェクトでマーケティングという仕事を知り、その面白さにあっという間にのめり込んでいきます。当時、中小企業や地方自治体の中では若年層や女性マーケティングというものがまだ知られていなかったため、『若者や女性の気持ちと声を私が伝えたい!』という使命感で燃えていましたね」

まだ届いていない若者・女性の声を、企業やその先の社会に届けたい。若年層・女性マーケティングの面白さに魅了された中山さんだったが、その後、ミスキャンパスのプロジェクトチームを立ち上げ活動を続けたことで転機が訪れる。
 
「凸版印刷で新規事業を担当している方と知り合う機会があったんです。その方から、企業とターゲットが一緒に創っていく若年層・女性向けの商品開発やマーケティングに特化したサービスとして、私の活動を凸版印刷で事業化したら面白いのではないかという提案をいただきました。その頃の私は起業しようかと悩んでいたので、この出合いをきっかけに、凸版印刷への入社を目指すようになったんです。
 
 
新卒として入社するために採用試験を経て、企画職として入社しました。新卒なので同期は300人ほど。みんなと同じ研修を受けて、同じスタートを切りましたが、入社後も変わらず自分のやりたいことを繰り返し伝え続けたことで、念願だった新規事業開発を行う部署に無事配属してもらうことができました。凸版印刷のやりたいと言えばチャンスをくれる社風は自分にはフィットしていますし、あのとき入社することを選んでよかったなと思います」
 
その人自身の“熱意”はやがて周りに伝わり、新しい道を開かせる。例えその道中が不安だったとしても、自分が面白いと感じることに一生懸命向き合っていればその姿を誰かがきっと見てくれている。そのような希望が中山さんのお話から感じられた。

女性マーケティングで実現したい想い

「働くなかで新しく見えてきたことがあります。それは、私が“なぜ”女性マーケティングにやりがいや面白さを感じたのかということ。仕事をしていく中で、自分の価値観である『女性と社会がよりWin-Winな関係を築けるよう貢献したい』という想いが根底にあるからだと気づきました。女性の声を企業や自治体に還元すれば、企業が女性にとって嬉しいサービスや商品を提供しやすくなる。企業と女性のコミュニケーションを円滑に図ることによって、暮らしがより豊かになっていくことにやりがいを感じていたんです。自分のやりがいが、女性マーケティングの先にある社会課題の解決だと気づいたことで、自分の仕事をより的確に評価できるようにもなりました。
 
一方で、『この時代になんで女性にこだわるの?』と聞かれることもしばしば。もちろん男女平等の時代ではありますが、やはり月経の有無など、生物学的に男女にはさまざまな違いがある。そこに生まれる社会課題やモヤモヤに対して、社会が未だ最適解を探しているのが現状だと思っています。だから、女性の声に耳を傾け、一緒に解決策を考えていきたい。今、私たちは『キャンパスラボが世の中を変える』をスローガンに、社会課題の解決を目指し、自分たちのリアルな声を社会に還元しています。そして、私たちの価値観に共感してくれた女性がメンバーとして、さらに多く集まるようになる。企業・自治体が、共に女性の課題を解決したいと言ってくださり、活動が広がっていく。そんな良い循環も続いています」

自分のなかでやりたい理由を見つける

叶えたいビジョンが見えたら、自分の想いを声にして発し続ける。そんな真っ直ぐな中山さんの姿を見て、さらに新しい仲間が集まってくるのだろう。
 
「私、信念を持ってやれる仕事しかできないタイプなんです。だから何かに興味を持ったときは、自分のなかで『なんでそれをやりたいのか?』理由をとことん考えるようにしています。そうやって自問自答していると、それまでふわっとしていた気持ちや理由が明確になって、自分のなかで本当に『腑に落ちた』と思える瞬間がやってくる。そうなってやっと、エンジンをかけて前に進めるようになるんです。説得力を持って相手に伝えたいと思うのであれば、なによりもまず自分自身が納得していることが重要だと思います」


誰かを想って働くのが好き

「とにかく今は仕事が本当に楽しいんです!」と話す中山さん。学生の授業後にミーティングをしたり、土日を使って出張をしたりと、かなりイレギュラーな働き方をすることが多いそう。
 
「最近、少なくとも週に1度は、意識的に仕事から気持ちを切り替える時間を作っています。週末はパソコンに絶対に触らないと決めて、プライベートの時間を充実させるとか。平日も自分でお弁当を作って会社に持っていくなどして、リフレッシュできる時間を作るようにしていますね。
 
でも結局、私は自分のために頑張るよりも、自分の大切な人のために頑張る方が得意なようです。誰かを想って働くことが幸せだし、やりがいを感じるんです。最初は自分の周りの少数の人のために頑張っていたものが、気づいたらキャンパスラボのメンバー100人以上のために頑張っている自分がいる。互いに信頼している『ファミリー』と呼べる存在があるからこそ、今日も私は自分のやるべき仕事に全力を注げるんだなと感じます」

私が思う“自分らしさ”

キャリアを考えるにあたり「自分らしさってなんだろう」と悩む人はきっとほかにもいるはず。最後に、中山さんに「自分らしさ」とは何かを聞いてみた。
 
「自分が心から面白いと感じることに向かっていけば、それがいつか他の人から見た“中山らしさ”になるだろう。そのような思いで女性マーケティングのお仕事を始めました。その結果、今では根底にあった自分の想いに気づき、一番やりがいを感じられる『社会課題の解決』に関わる仕事ができている。そんな今の状態を、自分はとても『心地よい』と感じています。
 
だからきっと“自分らしさ”とは、自分が何をしていることが『心地よい』と感じるかだと思うんです。同じ仕事でも、面白さを感じられるポイントって人それぞれですよね。まずは自分が『楽しい』と思えることを頑張ってみる。自分の興味に向き合うことで、その先、何をしている自分が一番『心地よい』のかを知る第一歩になるのではないかと思います」

中山さんの瞳が、真っ直ぐとこちらに向けられている。きっとその眼差しは、彼女自身の心にも、常に向けられているのだろう。
 
自分が「何」になりたいかではなく、自分が「どう」ありたいか。それを知るためのヒントは何よりもまず、自分が心から楽しいと思えることに真剣に向き合うこと。そうすることで、どのような自分が一番心地よいかが、その先に見えてくるのかもしれない。
 
熱い想いを胸に、中山さんはこの先どんな“自分らしい”人生を歩んで行くのだろう。キャンパスラボの代表として社会に向き合い続ける彼女の姿から、エールをもらったような気がした。


凸版印刷株式会社 キャンパスラボ 代表兼プロデューサー / 中山 柚希
 
大学3年生でミス青山コンテストに出場。在学中に女子大学生のプロジェクトチームを立ち上げ、様々な企業の商品開発やプロモーション企画立案を行う。大学卒業後は凸版印刷株式会社に入社し、新規ビジネスとして「キャンパスラボ」を事業化。「キャンパスラボが世の中を変える」をスローガンに、企業や自治体と共創し、地域活性やヘルスケア、女子大学生のキャリアデザインなど、若者や女性が向き合うべき社会課題に取り組んでいる。

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