仕事辞めたくなった時どうする？ コップ理論で分析
こんにちは！ マイナビ転職 公式note編集部です。
皆さんは、「今の会社を辞めたいけど、将来が心配……」と不安に思ったことはありませんか？ もしそうだとしても案ずることはありません。実はマイナビ転職が20歳〜35歳を対象に実施したアンケートだと、71％が「辞めたいと思ったことがある」と回答しているんです。
特に近年は、働き方の変化から「立ち止まって自分を見つめ直す時間」ができ、「辞めたい」と思った方も増えているかもしれませんね。今回は、「コップ理論」という考え方をもとに、仕事を辞めたくなった時どのように考えたらいいのかご紹介します。
◆思い当たる！？「辞めたい理由」ランキング
ひとえに「辞めたい」と言っても、そう感じた理由は人それぞれ。まずは、どんな時に辞めたいと感じたのか、その理由をランキング形式で見てみましょう（※1）。まず8位から4位まではコチラ。
8位：正当な評価
7位：事業内容
6位：成長できる環境
5位：労働時間
4位：将来性・安定性
「分かる分かる！」という方もいらっしゃるのでは？ 具体的にどのような声が上がっているのか（※2）、8位の「正当な評価」、5位の「労働時間」の詳細な理由を見てみましょう。
【8位：正当な評価】
・ゴマすり上手が出世する会社だと悟った（建設／35歳男性）
・休みの日に強制的にボランティア活動に参加させられ感想文を書かなければならない（営業企画／33歳女性）
・男性上司がかわいい女性にだけ明らかなひいきをする（一般事務／26歳女性）
【5位：労働時間】
・今日で会社に22連泊目！（Webディレクター／32歳男性）
・なるべく残業しないように仕事を早くこなすと「まだ余力がある」と思われどんどん仕事を振られる。少ない仕事をダラダラこなし仕事を増やさないようにしている同僚に腹が立つ（事務／32歳女性）
・残業の月上限は120時間までとオフィシャルなメールが流れた（システム開発／23歳男性）
「それは転職を考えたくなるよね……」と感じるコメントもありますね。では、気になる3位〜1位は何でしょうか。
◇3位：人間関係
・上司が、言ったことをすぐ忘れる。指示どおり進めても数日後には違うことを言い出す（総務／26歳男性）
・隣の先輩の香水のにおいがキツい！ 業務中ずっと爪をクチャクチャと噛んでいて不快！（ボランティア関係／35歳女性）
◇2位：お金
・残業手当もボーナスもない。時給換算したら近所のコンビニのバイトのほうが上だった……（SE／24歳男性）
・隣の席で居眠りをしている人と、終電帰りの自分が同じ給料（Webディレクター／30歳男性）
・自社ブランドの服をたくさん買わなければならず、生活が苦しい。好きだったオシャレも楽しめなくなった（アパレル販売／24歳女性）
◇1位：仕事内容
・「売れ売れ売れ」って言われても、売れないものは売れない！（法人営業／35歳男性）
・人の命を預かる責任と重圧に耐えられなくなった……（看護師／29歳女性）
・財務に興味がない（財務／25歳男性）
・高所恐怖症なのに高いところに上らないといけない（とび職／28歳男性）
どの理由も転職理由でよく挙げられますよね。3位は、「人間関係」。2位は、なかなか言い出しにくい「お金（給与）」。もちろん「お金がすべてじゃない」という声もあるかと思いますが、生活に欠かせない大事な問題ですよね。そして、辞めたい理由の1位となったのは「仕事内容」でした。
かなりハードな環境を嘆くコメントもありますね。「ウチの会社はここまでじゃないけど、似ているかもしれない」と思った方も多いかもしれません。
◆「辞めたい」と思ったら？ 「コップ理論」で考えてみよう
転職理由は、面接でほぼ必ず聞かれるといってもいいでしょう。そのため、1つ回答を用意しておく必要がありますが、ここに落とし穴があります。
それは、実は転職理由は必ずしも1つではない、ということ。転職理由や会社への不満を紐解いていくと実は複合的な原因や理由が多いのです。
例えば、「人間関係」に強い不満を抱いて、転職を考えている場合。パワハラやセクハラは別の問題だとして、ギクシャクした人間関係の元を正せば、実は自分が身を置く業界そのものに元気がなく、お互いにいくら頑張っても成果が出ない状況から、人間関係の歪みが生まれている……といった可能性もあり得ます。
目先の人間関係への不満に目が行きやすいですが、この場合は会社や業界の「将来性・安定性」も転職理由に関係していますよね。また、業績や安定性が原因で「お金（給与）やボーナス」にも不満を覚えていたかもしれません。
コップの水をイメージしてください。どんどん水かさ（＝不満）が増していき、やがてコップから水が溢れそうになった時、溢れる最後の決め手となった“一滴の水（不満）”に気を取られてしまい、コップ全体に溜まっていたほかの不満を見落としやすくなってしまいます。
つまり、パッと最初に思いつく転職理由だけに注目せず、本当の転職理由は何なのか、自分が見直すところは何かということを冷静に考えることが大切です。
仕事を辞めたい、転職したいと感じた時にこそ、本当に自分が求めることや見直すべきところを冷静に考えてみてくださいね。
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▼転職理由ランキングの調査概要
調査名：マイナビ転職 転職動向調査2020年版（2019年）
調査方法：インターネット調査
対象者：正社員として働いている20代～50代の男女のうち、2019年に転職した方（回答数1,500名）
本調査：2020年2月21日（金）～2月25日（火）
調査項目名：転職活動を始めた理由（複数回答）
▼コメントの調査概要
調査方法：マイナビ転職 全国の20～35歳の会社員（正社員）を対象にインターネット調査
実施期間：2015年7月31日～8月2日／回答数370名
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