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スタートアップでこそ輝く横断的なスキル。転職を通じて見つけた新たなキャリア|株式会社URAKATA 吉田侑司さん【前編】

「心の声を信じられる世界をつくる。」をビジョンとし、会社が目指す未来を実現するために、経営・ブランディング・会計・人事など、あらゆる領域で経営者に伴走する株式会社URAKATA。そこで新規事業開発やプロジェクトマネジメントなどを担当しているのが、吉田侑司(よしだゆうじ)さんである。

新卒では大手広告制作会社の電通テック(現株式会社電通プロモーションプラス)に入社。全国的な知名度やブランドを持つ大企業や国際的なスポーツイベントの事業に携わったが、更なる成長を求め、創業間もない食のスタートアップ企業への転職を経験する。

この転職を機に、自分のスキルが本当に生かされる場所が分かったと話す吉田さん。いったいどのようなきっかけで、自分がこの先キャリアを積むべき道を見つけることができたのか。

今回は株式会社URAKATAのクライアントである西神田のシェアキッチン『omote』に伺いインタビューを行った。吉田さんの話から「キャリアチェンジで心掛けたこと」や「横断的スキルの生かし方」など、キャリアを築くうえでのさまざまなヒントを得たいと思う。


配属先は「なんでもやる」部署。クリエイティブのプロデューサーとして広告・プロモーション施策のプロジェクト管理を任される

ファーストキャリアとして、電通グループの広告制作会社である電通テックを選んだ吉田さん。自身の就活時代を振り返って、少し照れたように「実はスーツを着て働きたくなかったんですよね」と笑って話し始める。

「学生の頃はまだ『本当にやりたい』と思えることが明確になかったため、周りに比べるとかなり消極的な気持ちで就活をしていた気がします。ただ、もともとショートフィルムやCMを観るのは好きでしたし、学園祭で映像を自主制作した経験からも、自分の手を動かしてなにか物を作る仕事は楽しそうだと感じていました。

そのなかでも、1つのプロジェクトが長期に渡るビジネスよりは、短いスパンで納品していくビジネスの方が性に合うだろうと考え、就職先としては広告業界を目指すように。広告代理店を中心に受けた結果、縁あって電通テックに内定をいただけました。

実際に入社してから配属された先は、映像もイベントも、Webも紙媒体も全部やる、いわば“なんでもやる部署”。そこで、例えばクリエイティブディレクターが考えた企画を予算でどう実行していくのか? どのような人や協力会社をアサインすれば実現し得るのか? といった課題をすべて洗い出し、スケジュールを引き、予算を組んで、最後の納品まで進めていくという制作進行管理が僕の仕事でした。

そこから丸7年、クリエイティブのプロデューサーとして、人やお金、時間やクオリティの管理を担当していたわけですが、特に自分が大きく伸びたと感じたのは社会人3年目のこと。

直属の先輩は広告賞をいくつも獲ってしまうような社内でも有名な方だったのですが、その先輩が転職するタイミングで彼の仕事を引き継ぐことに。ベテランの先輩が担当する“楽しいけれども難易度の高い案件”が突然3年目の自分に降ってきたため、その時はとにかく『やるしかない』と追い込まれながら、毎日必死にやっていたのを覚えています。

ただ、負荷は高かったですが、自分のレベル以上の仕事を任せてもらえたのは運が良かったですし、分からないことだらけのなかでも矢面に立って懸命に動き続けたことで、自分の成長に繋げることができたと感じます」

目標を達成して。更なる成長のために「なんでも屋」として食のスタートアップに転職

「入社したタイミングが国際的なスポーツイベントの誘致が決まった後だったこともあり、社内でもそのイベントに携わることを目標にしている人が多くいました。そんな狭き門を目指せる環境にいるのであれば、自分も目指してやろうと思い、何がなんでもやるしかないという気持ちでいました。

実は先ほどお話しした“3年目の成長”があったおかげで、5年目になったときには電通のクリエイティブディレクターから直接声をかけてもらい、とても良いポジションで国際的なスポーツイベントの制作チームに加わることができたんです。

『電通テックの吉田』ではなく『吉田侑司』に仕事がきた。そう思うと本当に嬉しかったですね。その後は新型コロナウイルスの流行もあり、そのイベントが無観客開催になるといった予期せぬこともありましたが、なんとか最後まで乗り越えられました。

ただ、イベントを終えた僕は達成感をあまり感じることができなかったんです。むしろ入社当時からの目標を達成したことで、会社が居心地の良い環境になってしまい『ここで自分の成長は止まるな』という危機感さえ感じるようになってしまっていて。

自分で業務をコントロールできる範囲を広げるために、次は広告のようなクライアントワークではなく、事業会社に転職したい。そのようなことを考えていた矢先に、友人が経営するカフェでたまたまポップアップの準備に来ていた食のスタートアップ企業の人たちと出会い、事業内容や価値観に共感。トントン拍子で面談が決まり、社員の方々とお話することに。

何人かと面談をしたなかでも特に印象に残っているのは、ある役員の方に『吉田くんのその横断的なスキルはスタートアップでこそ生かされるよ』と言ってもらえたこと。領域を決めて“ここ”に特化した人よりも、幅広く“なんでも”できる人の方がスタートアップには必要だから。なにか1つのスキルを伸ばさずとも、このまま『なんでも屋』として横断的なポジションでキャリアを積んでいこうと決心がついた瞬間でした」


→後編に続きます。


株式会社URAKATA マネージャー|吉田侑司1992年生まれ。2015年、広告代理店に入社し、大手クライアントのブランディング、プロモーションの企画・制作を担当。食のスタートアップで新規事業の立ち上げを経験した後、株式会社URAKATAに参画。事業開発、プロジェクトマネジメント、クリエイティブの領域を中心に、あらゆる角度で組織経営のサポートを行う。


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