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社長秘書の仕事を通じて気付いた「好き」を仕事にする方法| トラストリッジ 長藤由理花さん【前編】

みなさんは、ライフスタイルメディア「macaroni(マカロニ)」やサステナブルメディア「ELEMINIST(エレミニスト)」を目にしたことはあるだろうか。それらの運営会社である株式会社トラストリッジは、メディア運営で培ってきた知見を生かしてクリエイティブ制作やソリューション提供などを行っており、さらにはECサイト運営やコンサルティング事業、ネット広告事業と幅広い事業を展開する会社でもある。
 
同社でプランニングディレクターとして働く長藤由理花(ながふじゆりか)さんは、新卒から数えて4社目の現在、昔から夢だった “食” のプロモーションの仕事で奮闘中。そのキャリアは、秘書に営業、マーケターにプランナー。さまざまな業界や職種を経験してきた彼女の経歴は一見バラバラなものに見えるが、実はそこに1つの共通点がある。

今回は長藤さんの仕事場にお邪魔し、実際の動画コンテンツ撮影風景を見せていただきながらインタビューを実施。彼女の話を通し「自分の好きなことを仕事にする方法」や「戦略的なキャリアの積み重ね方」といった、仕事選びや働くうえでのヒントを得ていこうと思う。


新卒はまさかの社長秘書。希望と異なる配属に最初は落胆したものの、 “食” を仕事にする面白さに気づく

「実は、新卒で入社した会社では社長秘書をしていたんです」
 
これまでに3度の転職を経験したと話す長藤さん。社長秘書からプランナーになるまで、いったいどのようなステップを経て今のキャリアに辿り着いたのだろうか。
 
「新卒では人材業界の会社に入社しました。ただ、配属発表で告げられた所属先はまさかの秘書室! しかも実際の業務はスケジュール管理などを行う秘書ではなく……まるで映画『プラダを着た悪魔』のように、社長の話をひたすらメモしたり、指示や要望にすぐに対応し、回答したりといった次々出されるお題を打ち返し続けるような仕事だったんです。人材エージェントになるはずだったのに、なんでこんな仕事をしないといけないのかと、その時ははっきり言って絶望しました(笑)。

でも、社長が注力する地方創生や農業に関する新規事業を秘書の立場でサポートするうちに、その分野の “食” のプロモーションを面白いと感じるようになって。社長のように、いつか自分も好きなことで仕事ができる人間になりたいという気持ちが芽生えました。もともと “食” の分野には興味があり、趣味としてフードコーディネーターの資格を取っていたので、この時初めてもっとこの分野を極めたいと思うようになりましたね」

一人前のビジネスパーソンを目指して転職。自分の言葉で伝える力を身に付ける

「いつか自分の好きな “食” を仕事にするために、まずは自分の言葉で想いを伝え、自分の名前で仕事ができるビジネスパーソンになろう。そう決意して転職した先は、数字に責任を持って自走することが求められる株式会社リクルート。もともと人前で論理的に話すことには苦手意識があったので、営業スキルやロジカルに考える力が鍛えられそうと思い入社しました。
 
入社後しばらくの間はなかなか結果が出せず、これまで自分は社長の名前で仕事をしていたんだなと痛感する日々。それでも切磋琢磨できる尊敬する仲間がいたので、その環境を通じて意志を持って自分の言葉で語る癖を付けられたと思っています。
 
当時は “食” に関する副業もやっており、振り返ってみると、平日は会社員として働き、土日は個人で間借りのカレー屋をやってみたり、企業のフードスタイリングをしたり、それなりに忙しい日々を送っていました。それが、さあこれからますますという27歳のとき、卵巣がんの罹患が判明。幸いにも抗がん剤治療のおかげである程度治療でき、仕事にも復帰できたのですが、やはりこの経験が人生観に与える影響は大きくて。

人生って何が起こるかわからない。それならば、やりたいことは『いつか』ではなく『今』挑戦しよう。そう気持ちが変化しました。闘病中から支えてくれた上司の理解もあり、結果的にリクルートを2年で退職。そのあとIT企業のクックパッドに転職したことで、ついに念願だった “食” のプロモーションを仕事として任されるようになります」

2度目の転職先で、マーケターとしての念願だった “食” のプロモーションに挑戦

「クックパッドに入社した当時は、新規事業としてECサービスがちょうどリリースされたばかりのタイミング。実際にそのサービスは私が気に入って愛用したいと思うものだったので、『自分の好きなものを広めてファンを増やしたい』という思いですぐさま求人に応募しました。噂ではかなり難易度の高い採用と聞いていたうえ、業界も職種もほぼ未経験での挑戦だったのですが、前職で培った自分の言葉で伝える力が通じたのか、無事入社が叶いました。
 
私に求められたのは、ECサービスのファンが増加する企画を考え実行すること。年単位でPDCAを回しながら自社サービスを成長させることは難しい部分も多々ありましたが、施策に対する結果が数字として目に見えやすく、改善を重ねる作業はとても楽しかったです。そもそもサービスのユーザー像がまさに自分だったので、日常生活を購買者の行動として俯瞰して考えることも。子どもが寝たあとにアイデアを練ることが多く、気が付けば朝だったこともありました(笑)。好きな分野を仕事にできたことで『趣味が仕事で仕事が趣味』という毎日を過ごしていましたね。
 
その反面、今まで味わったことないほど苦労した毎日でした。新規事業の黒字化を目指して入社しましたが、現実はそう甘くない。多くの壁にぶつかって志半ばでサービス縮小という経営判断がくだり、マーケティング活動が一切できない状況になってしまいました。

ものすごく愛し、注力したサービスだったからこそ、成果を出せず悔しかったです。不甲斐なさを感じて、クックパッド退職後もしばらくの間無気力にもなりましたね。それでも改めて『自分の好きなことを仕事にするためにはもっと強くならなくてはダメだ』と初心に戻り、気持ちを立て直して選んだ会社が今のトラストリッジだったんです」


後編に続きます。

株式会社トラストリッジ プランニングディレクターリーダー | 長藤由理花
 
株式会社リクルートで営業経験を積んだあと、クックパッド株式会社で食に携わるマーケティングに従事。現在はフードコーディネーターの肩書きを生かしながら、株式会社トラストリッジで幅広い食にまつわるプロモーションの企画から実現までを行う。プライベートでは1児の母として子育てを大満喫中!

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