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大事なのは『自分ごと化』?どんな仕事も自分の糧にしてチャンスを掴む|アウトドアブランド・スノーピーク 田島湧水さん

考え抜かれた機能美と職人たちの優れた技術により、今や世界中に多くのファンを持つアウトドアブランド「Snow Peak(スノーピーク)」。コロナ禍でのEC事業の目覚ましい成長がさまざまなメディアで取り上げられ、多くの人がスノーピークの名前を耳にしたことだろう。

今回は同社のEC事業の成長を支えた田島湧水(たじま ゆうすい)さんにお話を伺い、仕事への向き合い方や、人生に対する価値観などを尋ねてみた。現在はEC事業部から社長室を経て、経営企画課とフードビジネスの2つを兼務されている田島さん。新しい分野に挑戦し続ける彼のお話から、「より上を目指すために大切なこと」「自ら仕事を楽しくするためにどうすればいいのか」ヒントを得たいと思う。


何かを成し遂げるために大切なのは『意志の強さ』

「どんな仕事に対しても『俺がやらなきゃ』という意識で取り組んでいます」

コロナ禍でスノーピークのEC事業を担当していた田島さん。困難な状況に直面しても、最後まで責任を持ってやり遂げられたのは何故なのか。その理由について、彼はこう続ける。

「何かを成し遂げるためには、年齢や経験以上にその人自身の“目標達成への意欲や意志の強さ”が大切です。EC事業がものすごい勢いで伸びた時期はさまざまなことが追いつかず、大変なことも多くありましたが『俺が何とかする』という気持ちで最後までやり続けたことで今がありますし、その姿勢が評価されて社長室への異動に繋がったのだと思います。

仮に積極的な選択じゃなかったとしても、自分で選んだのであればやるしかありません。だからどんな状況であっても自分ごと化して取り組むことで推進力や責任感が身に付き、やりきった先にまた新しいチャンスが待っていると考えています。私の場合は、子ども時代にボーイスカウトや部活動でチームプレーを経験したことや、応援団長などのキャプテンを経験したことが大きな影響を与え今の自分がありますが、こういった力は大人になってからでも身に付けたり磨くことが可能でしょう」

新しい商材への挑戦

EC事業から社長室、そして現在では経営企画とフードビジネスなど、さまざまな業務に携わっている田島さんだが、そんな彼のキャリアはアパレル業界から始まった。

「新卒では総合職としてイトキンに入社し、2年半ほどEC運営を担当しました。当時、通常は店舗配属からキャリアが始まるアパレル業界では珍しく、入社後すぐにデスクワークをすることに。

そして経験を積むうちに、定期的にセール販売する商材ではなく、常に定価で販売する商材を扱ってみたいと思うようになり、縁あってスノーピークの面接を受けました。なんと当時のスノーピークのEC事業の担当者はたった1人。だからこそ裁量を持って働ける可能性が高い環境だと考え、入社を決めました」

「スノーピークは一見外資系に見えるのですが、実は新潟県の燕三条に本社を置く企業なんです。燕三条の職人さんたちの仕事を世界に広めようとしている会社で、地場産業を大切にしています。製品はどれも機能的でありながらデザイン性も高く、自信を持っておすすめできるものばかり。

会社の経営理念も確立していて、社員やアルバイトの方だけでなく、ユーザーの皆さんにまでちゃんと伝わっているなと感じます。実際、『スノーピークウェイ』というユーザー参加型のキャンプイベントでは、社長や社員がお客様と一緒に焚き火を囲んで話す時間が設けられており、広告を使わずにお客さま一人ひとりに向き合うことでブランドを育ててきました。

ブランディングを学ぶには最高の環境ですし、何よりこの会社に入社して良かったと思える一番のポイントは、自分の好きなことやライフスタイルに合っているということ。社員のほとんどがキャンパーなので、オンラインミーティングに不慣れだったときでも、“キャンプ” という共通の話題があったことで話が弾んで、コミュニケーションが取りやすかったです」

新卒から携わっていたECという分野で、アパレルからアウトドア製品へと商材を変えた田島さん。スノーピークに入社して1年ほど経った頃、さらに次のキャリアへと繋がる大きな流れがやってくる。

「テントなどの大型商品は実物を見てみないとサイズ感がわからないという理由から、今まではECで売れにくいとされてきました。それが、コロナ禍で密にならずに楽しめるレジャーグッズとしてキャンプ用品の需要が増えたことで、アウトドア業界は爆発的に成長。売上は前年を大きく上回る結果を出せたんです。

社会的にもECの注目度が上がっていたタイミングだったので、その勢いでさまざまな施策を考え続けました。基本的に1人でECを担当していたのでかなりハードでしたが、うまく時流に乗ることで結果を出せたのだと思います。その後マネージャーに昇格。あのとき、怯むことなくチャンスを掴みにいったことが、社長室や経営企画課への異動という次のステップに繋がったんだと確信しています」

『ためになる』と思って仕事に取り組めるか

「社長や経営陣に近い仕事をしてみたい」と思っていたなかでの社長室や経営企画課への異動は、滅多にないチャンスだったと話す田島さん。大変な時期を乗り越えて挑戦し続ける彼だが、新しい環境で壁にぶつかることはないのだろうか?

「もともと楽観的な性格なので、良くも悪くも新しい環境で悩まないタイプなんです(笑)。ただ、せっかくやるなら何だって楽しくやりたいとは思っていて。もちろん、まったく知らない領域を1から学ぶのは骨が折れますし、専門用語や前提知識がない状態でスタートすると、最初は話についていけなかったり、一歩先の提案をすることが難しいです。でも、努力して得たものはどんなことでも今後に必ず繋がると信じていますので、新しく出会うものには抵抗感を持たず、前向きにチャレンジするように心掛けています。

日々使える時間は短い。だからこそ、無駄なことはなるべくせずに、目の前のことを全力でやりたいんです。楽しい仕事を増やすコツって、今やっている仕事を『ためになる』と思ってできるかどうかだと思っています。ただの作業として終わらせてしまうのと、『自分のためになる』と思って真剣に取り組むのでは、得られるものは大きく変わってきます。『なぜこれをやっているんだろう?』という思考を持ちながら、物事に対する見方を変えてみると、楽しいと思える仕事が自然と増えてくる気がします」

新しい分野への挑戦と並行して、部下のマネジメントも行ってきた田島さん。そんな彼に、「この人に仕事を任せたい」と思う人の共通点を尋ねてみた。

「上手くできるできないに関わらず、自らボールを持とうとする人には好感を抱きます。自分ごと化して、『私がやります』と手を挙げられる人には未経験だったとしても『任せたい』と思いますし、その人のポテンシャルに期待したくなります。

あと、周りを見て困っていたら助けてあげたり、相手の気持ちを考えて動ける人も良いですよね。組織として動くのであれば、気持ちよくコミュニケーションを取れる方が仕事もしやすいじゃないですか。結局、どれだけ相手を思いやれるかが、シンプルだけど一番大切なことなのかも。

逆に、自分が仕事をお願いするときは、やってほしいことや目的が見えるようにお願いすることを心掛けています。上司や部下だけでなく、他部署などの横の関係でもそうです。丸投げにならないよう、なるべく道筋を示してお願いした方が受け取る方もやりやすいと思うので」

『人生は、自分で選択し、自分で舵を切る』

田島さんのお話からは、目の前のことにしっかり向き合い、やり抜く姿勢と人生をより良いものにしようとする真摯な貪欲さを感じた。きっとこれまでも多くの人が、彼に対して「この人ならやってくれる」と感じてきたのだろう。

田島さんはこの先も挑戦し続け、“楽しんで” 仕事をしていくに違いない。

株式会社スノーピーク 経営企画|田島 湧水
大学在学中、広告系プロモーション会社で2年間インターンを行い、デジタルマーケティングを経験。卒業後はイトキン株式会社に入社し、EC事業に2年半ほど携わる。その後、株式会社スノーピークへ入社し、EC事業拡大に貢献。社長室、経営企画と異動しながら幅広い活躍を見せている。趣味はキャンプ、バスケットボール、ランニング

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