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第二新卒の転職は不利? 第二新卒の需要と転職のコツ

転職市場において需要が高い『第二新卒』。とはいえ、経験の浅さが転職で不利になりそう、と不安な方もいるのでは? そこで、転職の際に気を付けることはあるのか、ポイントやコツをご紹介します。

「3年以内の転職は印象が悪い?」
「企業が第二新卒を求める理由ってなに?」
「第二新卒で転職するかどうか迷ってる」

という方は、特に参考にしてみてください。

【この記事のポイント!】
・第二新卒で転職してもいいのかが分かる
・第二新卒で転職するメリットや転職活動の注意点がわかる
・転職する際の参考になる


第二新卒は企業から求められている?

『第二新卒』という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。第二新卒とは「新卒で入社してから約3年以内に退職し、転職活動を行う人」を指す場合が多く、明確な定義はありません。

第二新卒は採用市場において需要が高いと言われており、マイナビ転職サイトでも、多くの求人が「第二新卒歓迎」という特徴項目を設定しています。

需要が高い理由としては
①社会人経験があることでビジネスマナーの基本が身に付いている
②年間を通じていつでも募集・採用できる
③新卒と同等のポテンシャルがある

などが挙げられます。

では、第二新卒はどの程度転職をしているのでしょうか?

▼ちなみに、マイナビ転職にも第二新卒歓迎の求人を集めた特集があります。

「第二新卒特集」は、マイナビ転職の中でも多くの求人が掲載されている特集の一つです。

新入社員の離職率は30%以上

令和3年に厚生労働省が公表した新規学卒就職者(新卒入社)の離職状況によると(※1)、3年以内の離職率30%以上(新規高卒就職者36.9%、新規大卒就職者31.2%)となっています。

つまり、3人に1人が新卒で入社した企業を辞めていることになり、3年以内で離職する方は少なくないようです。

さらに細かくみると、事業所の規模によって離職率に差があることが分かりました。

就職後3年以内離職率(事業所の規模別)

事業所の規模が大きくなるほど離職率は減少していますね。事業所の規模が大きい=安定性があるというイメージを持っていたり、福利厚生や研修制度、休日や賃金などの労働条件が整っている傾向がある、転職活動を行う前に別の部署に異動して不満が解消されたなど、離職率が低いのにはいくつか要因があるのかもしれません。

実際、転職した人はどうして転職を考えたのでしょうか。次のトピックでご紹介します。

第二新卒の転職の理由は?

2022年版の「マイナビ 転職動向調査」(※2)によると、第二新卒を含む20代で転職した方に「転職活動を始めた理由」(選択式/複数回答)を聞くと下記のような回答がありました。

<20代男性>

  • 給与が低かった(22.6%)

  • 仕事内容に不満があった(19.5%)

  • 休日や残業時間などの待遇に不満があった(18.9%)

  • 会社の将来性、安定性に不安があった(18.9%)

  • 働く環境に不満があった(テレワーク、時差出勤制度など)(16.1%)

<20代女性>

  • 仕事内容に不満があった(32.6%)

  • 職場の人間関係が悪かった(31.7%)

  • 給料が低かった(27.1%)

  • 休日や残業時間などの待遇に不満があった(25.8%)

  • 会社の将来性、安定性に不安があった(24.4%)

大きく分けて「給与」「仕事内容」「休日・残業」があります。第二新卒の転職に限らず、上記はよく転職に挙げられがちな理由ですが、特に新卒は社会で出て初めて働くため、理想と現実にギャップが生まれやすい可能性があると言われています。

新卒入社から3年以内の転職は不利?

社歴が短い点については、確かに一定の職務経験や業界経験を必須条件にしている求人は転職が厳しいかもしれません。しかし、マイナビ転職サイトに載っている求人のうち、第二新卒を歓迎している求人は全体の約80%。(2023年11月28日時点で16260件)けして少なくありません。

大切なのは「自分の強みや得意を知ってどうアピールするか」「入社後に何を成し遂げたいかを伝える」ことです。次の仕事ではどのように成長していきたいかを考えて伝えることで、自身の状況を客観視でき、人事担当者も安心しやすいでしょう。

また、企業は「長期的に活躍してほしい」と考えている人事担当者も多く、新卒で入社した会社を短期間で辞めてしまうことに「またすぐ辞めてしまうのでは?」と不安も抱えていますので、短期間で辞めることになった理由を分析し、選考の場で伝えることをおすすめします。

第二新卒の転職は短期決戦の傾向

一般的には転職活動開始から内定までおおよそ3か月と言われています。しかしマイナビの転職動向調査2019年版(※3)だと、第二新卒は約8割が応募から内定まで「2か月未満」と回答しています。転職活動は新卒採用に比べ、選考フローが短いこともありますが、第二新卒の需要の高さから企業側も採用により積極的なため、短くなる傾向にあるようです。

とはいえ、転職活動にかける期間に決まりはありません! 在職中に業務とのバランスを取りながら転職活動を行う方や、自身に向いている仕事が見つかるまでじっくり時間をかけて転職活動を行う方もいます。大切なのは自分が納得して転職ができるかどうかです。

企業が求める理由 第二新卒がアピールできること

求職者の動きや転職理由をご紹介してきましたが、企業側は第二新卒の転職者に何を期待しているのか見てみましょう。

「熱意・ポテンシャル(40.1%)」「入社意欲の高さ(36.1%)」などの意欲に関する回答が上位になりました。第二新卒は最低限のビジネスマナーを備えており、新卒と比べて育成の負担が少ないという良さに加え、新卒と同じように柔軟性や意欲が高い方も多いため、スキルや経験よりも人物面やポテンシャルが重要視されるのです。

・・・・

いかがでしょうか。
第二新卒は需要が高く、企業も積極的に採用をしているため、未経験の企業や職種にチャレンジする絶好のチャンスといえるでしょう。

ただ、焦りは禁物。転職活動を通して「自分は何がやりたいのか?」「何を変えたいのか?」ときちんと考えてみましょう。場合によっては別の部署に異動することで不満が解消されることもありますので、もしかしたら転職だけが選択肢ではないかもしれません。自分の希望や優先度によって今後のキャリアを考えるといいでしょう。

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▼こちらの記事もおすすめです!

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(※1)厚生労働省新規学卒就職者の離職状況を公表します
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00004.html

(※2)マイナビ 転職動向調査2022年版(2021年実績)
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20220325_25056/

(※3)マイナビ 転職動向調査2019年版(2018年実績)
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20190423_2055/

(※4)マイナビ転職 中途採用業務の実績調査/2018年10月調べ
調査期間/2018年9月28日(金)~10月11日(木)
調査対象/直近3年以内に中途採用の募集をしていた企業の中途採用担当者(回答数:2,665件)
調査方法/外部調査機関によるインターネット調査

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▼第二新卒の転職失敗事例にはどんなパターンがある? 成功のコツは?

▼第二新卒の面接対策、退職理由をどう伝える?


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