年収アップ目的での転職はアリ? データから見る成功のコツ
こんにちは! マイナビ転職公式note編集部です。皆さん、「年収を上げたいけど、そういう理由で転職するのってどうなの……?」と思ったことはありませんか?
結論、年収アップを目的に転職するのは問題ありません。しかし、年収だけ見て転職してしまうと思うような結果にならないケースもあるため、事前に「転職して何がしたいか」まで考えておくことが重要です。
特に、年収の高い仕事は経験や高いスキルが求められることも多いもの。ある程度の時間をかけるつもりで、転職活動を始めてみても良いかもしれません。今回は年収アップ目的での転職の注意点や、転職成功のためのコツを紹介します。
年収アップ目的での転職はアリ!
実のところ、年収アップ目的での転職は「アリ」です! 調査の結果、転職した人の多くは年収アップが目的で、実際に年収がアップした人が一定数いることも分かっています。
詳しいデータとともに、他の人が転職を決めた理由やその結果について見てみましょう。
年収への不満は転職理由のトップ
マイナビが行った調査では、転職をした理由と転職先を決定した理由のトップはどちらも「年収アップ」でした(※1)。
「今の年収が不満だから」という理由で転職をする人が最も多いことも考慮すると、年収アップが目的での転職も「アリ」だと言えそうです。
転職して年収アップできた人は約4割
同調査で、転職者のうち「実際に年収が上がった」と回答した方は約4割。アップした金額は平均17.1万円でした(※2)。単純計算で、毎月の給与が15,000円ほど上がっていることになりますね。
そして上がった金額は、性別や年代でも差があります。調査で分かった、年齢層・性別ごとの年収アップ額をまとめると以下の通りです。
男性は20代・40代、女性は40代での転職をした人の金額アップ率が高い傾向が見られました。一方、50代男性は役職定年や定年退職などを理由に、逆に年収が下がっていることが分かります。
「転職=年収アップ」とは限らない
こうした結果を踏まえると、「年収アップ目的で転職をする人は多いものの、転職すれば年収アップできるとは断言できない」と考えられます。
「転職者の約4割が年収アップできた」は、言い換えれば「転職者の4割しか年収アップできていない」ということ。現状ラインを抜け出せない・下がってしまう理由はいくつか考えられますが、まず年収はさまざまな要因で決まるものであると知っておきましょう。
そのうえで、年収アップ以外で転職する目的や、転職先に重視するポイントを作っておくことが重要です。
年収を決める3つの要因
ところで皆さん、「年収」はどのように決まるか知っていますか? 一般的に、以下の3つの要素が影響していると言われています。
業種・業界ごとの年収水準
個人の市場価値
労働時間の長さや役職
年収アップをねらう場合は、これら3つをバランス良く考えることが重要です。
業種・業界ごとの年収水準
マイナビ転職の平均年収ランキング(※3)によると、最も年収が高い業種は「外資系金融」(1683万円)、最も低い業種と比べて、約1300万円もの違いがありました。
加えて、同じ業種であっても差があります。例えば金融系でも、外資系金融と他の金融とでは1200万円以上の年収の差があるケースも確認されました。
つまり年収は業種・業界だけではなく、企業の規模や主力商品・メインターゲットなどによっても大きく異なると言えそうです。
ただし賃上げを検討・実施している企業の数はここ数年で増え続けており、年収も上がっている傾向にあります。今後は、今よりも業種・業界ごとの年収の差が縮まる可能性もありえます。
個人の市場価値
市場価値とは、企業が皆さん一人ひとりを評価する基準のこと。各自のスキルや経験、実績、専門性などで決まります。つまり年代が同じ人同士でもスキルや経験に差があれば、年収にも差が出る可能性があるのです。
特に30代以降で転職する場合は、今までの経験が重視される傾向にあります。自分の市場価値を客観的に把握することで、ねらい通りの転職がしやすくなるはずです。
「自分の市場価値はまだまだだ!」と思うのであれば、まず自身の市場価値を高められる企業に転職して、スキルが伸びてから、あるいは、これからニーズが高まるスキルを身に付けてから再び転職する……という方向性を選ぶのも良いですね。
労働時間の長さや役職
年収が高いと思ったら、労働時間や月平均残業時間が長い、という仕事も多数存在します。また、役職が付くと一気に年収が上がる場合もあります。特に管理職になると、年収が100万円ほど上がることも珍しくありません。
「年収は上げたいけど、プライベートも確保したい!」と思う場合、以下のような工夫が必要です。
月平均残業時間が少ない仕事を選ぶ
労働時間よりも仕事の成果で評価する仕事を見つける
自分の仕事の生産性を上げられるよう努力する
近年は、ワークライフバランスを重視する企業も増えてきています。企業研究をじっくりと行い、「ここだ!」という企業を探してみてください。
年収目的で転職する?しない?迷ったら考えたいこと
まずは現実的に、自分の知識や経験が生かせる求人がないか確認しましょう。高年収が見込める業種・業界はありますが、未経験者が最初から同じ金額をもらえるとは限りません。
特に中途採用で求められるのは、「即戦力」であること。企業によっては、未経験者向けの求人は出していない可能性もあります。いざ採用されたとしても、業務のレベルが高く、ついていくだけでいっぱいいっぱい…ということも考えられそうです。
しかし自分の経験が生かせる仕事内容であれば、経験者として転職しやすくなります。確実に年収アップをねらうなら、経験者採用に注目するのも賢い選択です。
今の職場で昇給できる可能性はないか?
現在勤めている企業の就業規則に「毎年●月に定期昇給がある」「勤続年数●年で昇給する」などの記載があれば、その時期まで待つのも選択肢の1つです。また、昇進や昇格によって給与が上がる仕組みなのであれば、昇進や昇格のためにはどのような貢献やスキルが必要なのか評価者に確認し、意識的に仕事に取り組むのもいいでしょう。
上司や人事担当者との定期的な面談があるなら、昇給を交渉する方法もあります。事前準備は必要ですが、成功すれば仕事内容はそのまま、給与を上げてもらえるかもしれません。
先にスキルアップに取り組めないか?
企業によっては「中小企業診断士」「宅建士(宅地建物取引士)」といった専門資格のほか、英検やTOEIC、秘書検定などの成績に応じた手当を出していることもあります。
そうした手当をもらえるよう、スキルアップを目指すのも良いでしょう。資格取得のための勉強やリスキリングに取り組むことで新たな知識が身に付き、業務にも生かせるはずです。
何らかの知識や資格があると、いざ転職するときにも有利に働きます。マイナビの調査では、リスキリングをして転職した人の年収は、しなかった人より約140万円も高いというデータも出ています(※4)。興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
年収への不満以外の転職理由も考えよう!
年収アップ目的で転職や転職先を決める人は、かなり多いと分かりましたね。
しかし年収はさまざまな要因で決まるため、金額だけに注目しても転職後に年収が上がらないこともあります。年収を上げるために転職をする場合は、事前の準備と慎重な判断が必要になるでしょう。
具体的にどういう準備をすれば良いかは、後半の記事でご紹介します。
▼転職理由ランキングの調査概要(※1・2・4)
調査名:転職動向調査2024年版(2023年実績)
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20240312_71344/
▼平均年収ランキングの調査概要(※3)
調査名:2024年版 業種別 モデル年収平均ランキング
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/income/ranking/02/
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