自分を知ることが年収アップのカギ!求人探しから転職までのフローを解説
こんにちは! マイナビ転職公式note編集部です。前回の記事で、「年収アップ目的での転職はアリだけど、慎重な判断が必要」とお伝えしました。年収はさまざまな要因によって決まるものである分、目先の金額だけ見てもなかなか金額が上がらないこともあるためです。
転職してきちんと年収を上げるために重要なのは、大きく2つ。「自分に合った仕事を選ぶこと」と、「年収以外の転職理由を考えること」です。
今回は後編として、年収アップ目的での転職の成功率を高めるためのポイントを紹介します。「こんなはずでは……!」を防ぐためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。
年収も仕事内容も! 理想的な転職をかなえるための4STEP
年収アップを目的に転職活動を始める場合、次の手順で進めるとスムーズです。
自分の経験やスキルが生かせそうな仕事を見つける
本当に年収アップができるのか確認する
無理なく働ける環境が整っていそうか確認する
志望動機や転職理由を固めて求人に応募する
それぞれでやるべきことを、詳しく見ていきましょう。
1.自分の経験やスキルが生かせそうな仕事を見つける
まずは年収のことは一旦置いておき、「自分の強み・得意が生かせる」「今の仕事の経験が役立つ」など自分が活躍できそうな仕事を探しましょう。
求人票に記載の年収額はあくまでも例であり、未経験者でも絶対に同じ金額がもらえるとは限りません。ですから、最初は仕事の内容から絞り込んでいくのがおすすめです。
このとき必ずしも、今と同じ仕事でなくても構いません。「以前取ったけど、今の職場で使っていない専門資格が生かせそうな求人を探す」といったアプローチも良いですね。
ただ、いざ自分に合った仕事を探そう! と思っても、なかなか理想の求人にたどり着けなかったり、うまく検索ができないという方もいると思います。そんなときは、希望に合わせて求人が探しやすい、マイナビ転職アプリの『スカウト機能』がおすすめです。
希望の条件を入れるだけで、条件との合致度の高い求人情報・スカウトを効率よく見られるため、今の職場で働きながらでもサクサクと転職活動が進められるはずです。
こちらの記事でアプリの使い方や検索方法をご紹介していますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
2.本当に年収アップができるのか確認する
良さそうな求人が見つかったら、「本当に年収アップできるか?」をチェックしましょう。特に、以下の点はよく確認してください。
賞与のタイミングや金額
手当の有無や金額
給与の内訳
特に基本給や賞与、時間外手当など項目ごとの金額を現職の給与明細と比較してみることが大切。きちんと読むと「今の職場のほうが給与額が高い」と気付くこともあるかもしれません。
3.無理なく働ける環境が整っていそうか確認する
年収の高い仕事の中には、膨大なタスクをこなす必要があるもの、高いスキルやレベルが求められるものもあります。
年収が高くても、忙しすぎて体を壊したり、求められるパフォーマンスが発揮できなかったりして退職するのは本末転倒です。「今の自分ではあまりにも難しい」と感じる仕事内容や職場環境は避けてもOK。「ここなら頑張れそう」と思えるところを探しましょう。
職場環境について知りたい場合はインターネット上でリサーチをするほか、未経験の業界、職種に挑戦する時は同業種や同職種の友人に話を聞いたり、実際に見学に行ったりするのがおすすめです。
4.志望動機や転職理由を固めて求人に応募する
面接で志望動機や転職理由を聞かれたとき、「年収が低かったので」と、待遇面の不満だけを伝えるのはNG。面談の相手に「入社した後も、同じ理由で退職するのでは?」と思われてしまう可能性があるからです。
「なぜ年収アップを求めるのか」「次の職場で何をやりたいのか」など、待遇面の不満以外の理由を考えてから応募しましょう。
例えば「勤続年数ではなく、自分の実力や成果に基づいて評価される企業でキャリアを築きたいと思った」といった言い回しであれば、その会社でしっかり貢献していく意思があるということも伝えられます。
ミスマッチを防ぐ!転職をスムーズに進める準備や心構え
年収アップ目的での転職が円滑に進むように、事前に取り組んでおきたいことが3つあります。理想的な転職をかなえるためにも、ぜひ1つずつチャレンジしてみてください。
自分の市場価値を調べる
前回の記事でも紹介したように、自分の市場価値を客観的に把握しておくことは重要です。特に30代以降の転職では、自分の市場価値が転職にも大きく影響します。
市場価値の調べ方は、次の2つ。数分あればできるため、通勤時間や昼休み中などに試してみてください。
①自分と同じ年代・職種の平均年収を調べる
▼2024年版 職種別 モデル年収平均ランキングはこちら
②インターネット上で使える無料の市場価値診断ツールを利用する
同時にこれまでの自分のキャリアの棚卸もしておけば、自分のスキルや経験などが整理でき、求人応募時にも役立ちます。
自分にとっての「いい仕事」は何かを言語化する
一例として、「いい仕事」として挙げられる内容の例をピックアップしてみました。皆さんの考えは、どれに近いでしょうか?
残業が少なく、プライベートも大切にできる
多少忙しくても、顧客や消費者に喜ばれる
自分の「好き」を生かして、楽しみながら働ける
業界として将来性がある
給料やボーナスが高額
「いい仕事」の定義は人により異なり、正解・不正解もありません。しかしきちんと自分の中で言語化しておくと、転職するかや、内定を承諾するかなどを決める基準になります。
たとえば「年収が70万円上がるけど、家から片道2時間かかる職場」と、「年収は微増ぐらいだけど、職場が近所で通勤時間が今の3分の1になる」のどちらにするか考える際、スムーズに判断できるでしょう。
年収以外に得たいものを明確にしておく
年収を上げる目的での転職だとしても、それ以外に転職を通じて得たいもの・実現したいことを考えておくことも重要です。
「年収も仕事内容も!理想的な転職をかなえるための4STEP」の章でもお伝えしましたが、「転職先でも合わなくて転職を繰り返す」となってしまっては本末転倒。仕事を続けていくためには、仕事内容、やりがい、「その仕事をやっていけるイメージが沸くか」はとても重要です。
年収以外の要素、例えば「現職のXXの業務経験を生かせそう」「XXに携わる仕事を続けていきたい」などを意識しておくことは、面接時に転職理由を聞かれた時にも仕事の意欲が伝わる回答ができます。
この点を固めておけば、実際に働き始めてからのモチベーション維持にも役立つでしょう。
確実な年収アップを目指す!転職後に取り組みたい3つのこと
年収アップのためには、無事に転職できた後の姿勢や態度も重要です。
次のような点を意識することで周囲と信頼関係を構築でき、良い仕事ができるはず。その結果、社内でも評価され、さらに年収アップが見込めるかもしれません。
人の話を素直に聞く
社内で受けた指示は素直に聞き、社内ルールには従いましょう。
転職後によくあるのが「前の職場では…」と、以前の職場の話を新しい職場にも持ち込んでしまうこと。また、転職先の上司や同僚が年下になり、「やりづらい、なんだか面白くない…」と感じることもあるかもしれません。
しかし、そこで我を通そうとするのは得策とは言えません。まだ社内の事情もよく分かっていないうちからそのような態度では、周囲があなたに仕事を教えたりサポートしたりする気が失せてしまいます。最初の印象は長く尾を引き、その後の人間関係がうまくいかなくなる可能性も十分あります。転職後の自分はまったく新しい自分だと切り替えて、素直な態度を心掛けるべきです。
自分から行動する
少しでも迷う点や分からない点があれば、進んで質問しましょう。社会人経験がある分、転職先で不明点があっても「たぶん、こういうことだろう」と感覚で仕事を進められてしまうもの。しかしそれが思わぬトラブルを招くこともあります。
自身のキャリアを生かして周囲の悩みを聞くのも効果的です。転職先では新人でも、業種・業界の経験は他の人より長いこともあるでしょう。自分の考えに固執するのは避けつつ、必要に応じてアドバイスや意見を伝えてみてはいかがでしょうか。
指示されたことにだけ対応していても、なかなか周囲には認められづらいものです。積極的な姿勢を見せることで、良い評価につながりやすくなるはずです。
やったことのない仕事にも前向きに挑戦する
未知の仕事を頼まれて不安を感じるのは、自然なことです。そこで踏みとどまってしまわず、どんどん挑戦しましょう。身近な人に質問するのはもちろん、自分なりに勉強して知識を付けたり、失敗を恐れずに試行錯誤したりしながら、粘り強く取り組んでください。
もしかすると、その経験を通じて自分でも気付いていなかった強みを発見したり、さらに業務の幅を広げられたりするかもしれません。
年収アップ目的での転職に関するQ&A
最後に年収アップ目的で転職を考えている人が悩みやすいことと、その対策を解説します。
提示された年収が思ったより低いときはどうする?
提示された年収が想像より安かった場合は、内定承諾前に交渉してみるという手もあります。現実的な希望額とともに丁寧に交渉すれば、再検討の余地が残されているかもしれません。
交渉の余地がない、もしくはどうしても希望に合わない場合は、内定を辞退しても構いません。ただし一度辞退したら、取り消しはできません。本当に辞退するかは、じっくり判断しましょう。
高年収だけどかなりキツそうな仕事はやめておくべき?
いくら年収が高くても、体を壊して働けなくなれば今後のキャリアや人生に影響が出ます。ただし「キツい」と感じる理由や要因、度合いもさまざまですから、「キツい」と思った瞬間に候補から外してしまうのは少々もったいないこともあります。
「キツそう」と感じるのであれば、まず「キツい要素」がどこかを洗い出してみましょう。「早起きが苦手だけど、応募したい仕事は出勤時間が早い」「毎月ノルマが課されるらしく、心身に負担がかかりそう」といった具合です。
そして以前に似た経験がなかったか、そのときはどう対処したのかを振り返ってみましょう。振り返りにより、自分なりの対処法や克服方法が見えてきて、「キツい」と思ったことも乗り越えられる可能性があります。
あるいは、「1週間だけ、応募したい仕事の出勤時間に合わせて起床・出勤してみる」「似た仕事をしている人に、どう対処しているか聞く」といったことを試すのもおすすめです。
新しい仕事に飛び込む以上、不安をまったく感じない転職先を探し出すのは難しいものです。不安の種類、度合いを考えて「毎日、1年、3年続けられる気がしない」と思うならやめておいたほうがいいかもしれません。逆に、「転職すること自体が不安」という類の不安であれば、ある程度思い切ってチャレンジする覚悟も必要かもしれません。
転職した後、新しい職場に馴染めるか不安……
年収が高い仕事は難易度や専門性が高いことも多いうえ、年齢が上がるほど転職後のプレッシャーも増すもの。しかしだからこそ、まずは信頼関係を作ることが大切です。
そのために、入社初日~3カ月は「見られている」という意識を持って、自分から信頼を勝ち取りに行く行動をしましょう。一例として、以下のような行動ができそうです。
挨拶をきちんとする
メモを取る
周りが忙しそうにしていたら、できることがないか自分から声をかける
何を求められているのか考え、期待に応えようとする
信頼関係ができていれば周囲に助けを求めやすくなりますし、多少ミスをしてもフォローしてもらいやすくなります。まずは新しい職場のルールを覚える、人の話を素直に聞くなど、基本的なことから始めましょう。
そのうえで、頼まれた仕事はきちんと完了させる、自分から積極的に周囲に働きかけるといった姿勢を心掛けてください。
転職では年収だけにとらわれないことが重要!
年収アップ目的での転職をする際は、金額のこだわり以外に自分なりの判断軸を持つことも重要です。また、転職後の姿勢や態度も年収額に影響する可能性があります。再び新入社員になった気持ちで、一日一日の仕事に丁寧に対応しましょう。
今回紹介した手順で転職の準備を進めれば、きっと年収も仕事内容も、より理想の転職に近づくはず。「年収を上げたい」と思ったときは自分の価値観について改めて考えたうえで、転職を前向きに検討してみてください。
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