『楽しい』と思える未来を選ぶ。4度の転職で見つけたスキルアップ法とは|franky株式会社 篠﨑麻衣さん【後編】
ライフスタイルカンパニー『franky株式会社』で人事労務や総務などの業務を担当している篠﨑麻衣(しのざきまい)さん。
彼女は専門学校卒業後にグランドハンドリングとして空港での勤務を経験していたという珍しいキャリアを持つ。その後、4度の転職を経て数カ月前にfrankyに入社した。
これまでに一体どのような選択をし続けてきた結果、業種も職種もまったく異なる仕事に辿り着くこととなったのだろうか。
今回は篠﨑さんから「より良い未来を選ぶための考え方」や「人事労務としてスキルアップするためのポイント」など、キャリアを築くうえでのさまざまなヒントを得たいと思う。
▽前編はこちら
0→1を経験するために、創業間もない企業でコーポレートの立ち上げに参画
「労務を経験してから3年。当時勤めていた会社では、前任者から引き継いだ労務の機能を1→10で伸ばす経験ができたため、今度はコーポレートの立ち上げといった0→1の経験ができたらもっと楽しいだろうなと思うように。
自分がやりたい業務ができることと、新しいスキルや経験が得られることの2つを軸に転職先を探し、最終的に採用媒体を利用して見つけたのがDINETTEという会社でした。
当時のDINETTEはまだ社員数も10数人ほどであったため、入社してからは人事労務に加えて総務や経理といったコーポレート業務全般を担当。コーポレートが整ってからは、人事労務と総務の2つを継続して担当しました。
会社としての基礎がまだ整っていないフェーズにコーポレートの立ち上げメンバーとして入社したので、例えば会社として必要なシステムやサービスを導入したり、採用活動をして社員を増やしたり。時には人事の評価制度を作るなど、会社として成立させていくための作業はなかなか骨の折れるものではありましたね。
ただ社員数が少ない分、1人ひとりとのコミュニケーションが密に取れるのは楽しかったですし、相手の話を丁寧に聞くよう意識していた結果、社員から『話しやすい』と言ってもらえる機会が増えたのは嬉しかった。
振り返ってみると、おそらく私は昔から人のために何かをするのが好きで、誰かの役に立つと嬉しいと感じるタイプでした。DINETTEを会社として整えていったことで、社員から『働きやすくなった』と言ってもらえたときは、人事労務の仕事をやっていて良かったなとこの仕事の醍醐味を感じましたね」
4度の転職を経て。即戦力になりながら、労務としてさらなるスキルアップを目指す
「現在はfrankyという会社に所属しており、主に労務と総務を担当しています。前職と同じコーポレートの仕事ではありますが、業務の範囲を狭めたことで労務のなかでもより専門的な部分に携われるようになりました」
3カ月前、新しい環境に身を移したばかりだと話す篠﨑さん。今回の転職でも何か成し遂げたい目標があるのだろうか。
「これまでずっと人事全般の仕事を担当してきましたが、今の私はその中でも労務の仕事の方が楽しいと感じているので、この領域についてもっと勉強したいと思っています。
よって今回の転職の軸は、労務の幅を広げられる環境かどうかということ。コーポレート全体ではなく労務をメインに担当できることと、業務自体を1人ではなくチームで分担してできることの2つを重視して会社を選ぶようにしました。
ただ、あまりにも成熟しすぎて組織が固まっていて、変えるのが難しい状況というのは逆にストレスになってしまうので、成長しながら新しく変わり続ける会社が良いなと考え、採用媒体で探した末に出合ったのがfrankyだったんです。
frankyは定期的に新しい事業を始めたり、変えたりを繰り返している会社で、実はつい最近もアパレル事業のグループ会社が増えたんです。社内に新しい風が定期的に吹くことで、自分自身をどんどんアップデートさせられる環境ではないかと思い入社を決めました。実際に働いてみた今では、成長しやすさだけでなく社員の働きやすさも備わった職場だと感じています。
労務は法律なども扱うため専門性が必要な仕事ではありますが、今までに得た知識や経験のおかげで即戦力として貢献できていると思っています。ただ、frankyでは正社員だけでなく契約社員や派遣社員、アルバイトといったさまざまな雇用形態に加えて、フレックス制やシフト制、裁量労働制といった幅広い勤務形態の社員がいるため、ここまで多様な就業形態を扱う経験は今回が初めてです。
未経験の仕事に挑戦するのはもちろん大変ですが、自分のキャリアを着実に積み重ねながらスキルアップできている感覚はありますね」
何よりも自分の『楽しい』を大切に。人と繋がることで人生はより豊かになる
「スキルアップするために心がけていたのは、とにかく知識を増やすこと。知識量を増やして自分ができることを増やすと同時に、必要だと思う資格は取り続けるようにもしています。
実際に取った資格を社内で生かしていれば上司も評価しやすいので、私はそうやって過去にいた会社すべてで資格取得とともに年収を上げ、その上がった年収のまま次の会社に転職するということを繰り返してきました。
直近ではメンタルヘルス・マネジメント検定の2種を取ったので次の目標は1種。それと安全衛生管理者の資格や社労士の資格もいつかは取りたいなと考えていて、今後も会社と自分に役立ちそうな資格は積極的に取り続けていきたいと思っています。
このように話すと、これまで私が計画的に転職を重ねてきたように見えるかもしれないのですが、実はそんなこともなくて(笑)。私が転職を決めるときに大切にしていたポイントはたった1つで、それは『これから先何をすれば自分の人生はもっと楽しくなるか?』をイメージしてみるということ。
悩んだときは必ず自分が『楽しい』と思える方向に進もうと心がけていましたし、自分が採用を担当する際にも『何をしているときが楽しいか?』という質問は必ず採用候補者にはするようにしています。
何がしたいかわからない状態だった私が『さまざまな価値観の人に会ってみたい』という想いだけで選んだ採用人事。私はその仕事をきっかけに、自分と相手は当たり前に違うということを知り、さらにその違いを認めたうえでコミュニケーションを取ることの楽しさを知ることができました。
あの頃と比べると仕事面でもスキルアップできましたし、より豊かな人生を歩めていると思うと、私にとって仕事とは人と繋がり、自分も成長して、より自分の人生を豊かにしてくれる存在だと言えますね」
自分には何ができて、何が好きで、そもそも何をしたいのか。
自分自身についてまったくわからない状態から、自分の人生がより楽しくなりそうな方向を信じ、新しい一歩を踏み出し続けてきた篠﨑さん。彼女のこれまでの歩みが今に繋がっていると思うと、私たちもまずは自分の感性を信じ、より楽しい人生が待っていそうな道を選んでみようと思えるはずだ。
そしてその選んだ道の先によりよい未来を作るためにも、どんな環境でも努力し、自分を成長させ続けていくことの大切さを篠﨑さんの姿が教えてくれた。
franky株式会社 コーポレート | 篠﨑麻衣さん
1995年生まれ。2015年に新卒で国内航空会社に入社し、グランドハンドリング業務を担当。その後メガベンチャーでの採用担当や広告代理店、化粧品関連会社での人事を経験し、2024年8月にfranky株式会社に入社。人事労務・総務業務を中心に、幅広くコーポレート業務を担当している。
▽前編はこちら
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