未経験だったPR業界で見つけたやりがい。与えられた環境で活躍するためのマインドセットとは|株式会社PR TIMES 渡邉梨夏子さん【後編】
PRやコミュニケーション領域でさまざまな事業を展開している株式会社PR TIMES。そこで2024年9月に新設されたメディアリレーションズグループで、グループ長を務めるのが渡邉梨夏子さんである。
これまで6年間プランナーとして活躍してきた彼女だが、ファーストキャリアではベビー・子供服メーカーに入社し、その後転職を経て未経験からPRの領域へ進んだ。
そんな渡邉さんのお話から「プランナーとして心掛けていること」や「仕事への向き合い方」など、キャリアを築くうえでのヒントを得たいと思う。
未経験からPRの世界へ。プランナーとして、情報の先にいる “本当に届けたい相手” を見つめ続ける
「PR TIMESと聞くと、プレスリリースの情報が集約されたプラットフォームが最初に思い浮かぶ方も多いはず。入社後に私が配属された部署ではそのプラットフォームに加えて、イベントやSNSといったプレスリリースにとどまらない手法で情報を届けるための企画を考え、形にするまでの一連の業務を任されていました。
気づけばプランナー職として入社してから6年。PRという仕事についてあまり知らずに飛び込みましたが、ポジティブな情報を多くの人に届けられるこの仕事はやっていてとても楽しいですし、ありがたいことに『私はこの仕事が好き』と思える瞬間の方が多いと感じています」
転職を機に、未経験だったPRの世界に飛び込んだ渡邉さん。そんな彼女がプランナーとして日頃から意識していることとはなんだろうか。
「私はどんなことにおいても『自分で体験するのが一番早い』と思うタイプなので、自分の生活とはかけ離れた場所にある商材を扱う場合は、まず自分で体験してみてから企画を考えるようにしています。
例えば入社当初にコニャックという蒸留酒のPRを担当した際には、コニャック専門のバーに足を運んで実際に飲んでみたり、お店の方からお話を聞いたりすることで理解を深めました。もちろん自分1人のリアルな体験は大切ですが、他にも社内アンケートをとったり、プランナー同士で壁打ちしたりすることだってあります。
自分とは異なる性別や年齢層がターゲットの商材を扱うことに対しては、むしろ今まで知らなかった情報を得る機会ができてラッキーだと思うことの方が多い。商材と自分の接点を見つけながら、本当に届けたい相手は誰で、その人の感情や行動はどう変化するかということを常に意識しながら企画を考えるよう心掛けています」
1人ひとりのポジティブな発信を応援するために。クライアントワークだけでなく、全社横断のプロジェクトにも挑戦
「さまざまな案件を同時進行的に考え推進していく力は、前職で得たスキルのなかでも特に現在の仕事で生かされていると感じるものの1つ。
それに前職では全国を飛び回っていたおかげで、ある程度のタフさも手に入れられたなとも思っていて。難しい局面においても『過去のあれが乗り越えられたんだから、今のこれだって乗り越えられる』というマインドで物事に向き合えるのも、前職で “なんでも屋” として頑張った経験のおかげかなと思っています。
ちなみにPR TIMESのミッションは『行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ』というものですが、1人ひとりのポジティブな情報発信を応援するために、クライアントワークではなく全社で横断的に取り組んでいるプロジェクトも実はたくさんあるんです。
特に思い入れがあるのは、コロナ禍に立ち上げた飲食店からの情報発信を支援する『食べ物語』というプロジェクト。PR TIMESとして大切にしているメッセージを、社会にどう届けるべきか。そもそも私たちの会社はいったい何のためにあるのか。そのようなことを改めて考える良い機会にもなりましたし、初めて自分がPR TIMESという会社のことを考えて実行できたプロジェクトにもなった。
全社を挙げてのプロジェクトなので、普段のクライアントワークからは想像もできない挑戦が求められる瞬間もありましたが、確実に自分の成長に繋がったなと感じています」
好きなことを諦めない。仕事は自分の現在地を示し、その先の未来を作ってくれるもの
「最近では、出版社さんと一緒にプロジェクトを立ち上げることもでき、巡り巡って自分がやりたいと言い続けていた出版のお仕事にも関われたんです。
自分の好きなことややりたいことは、言葉にしないと周りには伝わらないし、むしろ言葉にすることで自分の意識や行動も変わっていくと私は思っていて。例えその時うまくいかなかったとしても、自分が想像していなかった形でいつか叶うかもしれない。だからこそ『好きなことは諦めない』という想いで、自分がやりたいことは声を大にして言い続けるようにしています」
2024年9月13日付で、新設されたグループのグループ長に就任したことが発表された渡邉さん。新しい挑戦や変化が求められる今、改めて彼女にとって “仕事” とは何かを尋ねてみる。
「仕事って、一緒に働く人も与えられるタスクも、実は自分では選べないことの方が多かったりするから。新しい仕事を任されたり、前例のないことに取り組まないといけない状況に立たされた時には、私は自分自身を客観的に観察するようにしているんです。
その時に自分はどのような気持ちになって、どのような態度をとるのか。仕事があることによって健康診断みたいに自分の状態がチェックできるというか、仕事というものが今の自分を表す1つの指標になってくれていると感じますね。
それに仕事って、自分のアイデンティティや人生に直接的に繋がっているものだとも思うんです。どんな仕事に対しても毎日前向きに取り組んでいくことで、良い未来が作られていくと信じている。つまり私にとって仕事とは、自分の『現在地』を示しながら、同時に『未来』を作ってくれるものなのかも。
今私は変化の真っ只中にいると思うのですが、変わっていいこともあれば、変わらなくていいことだってきっとある。自分の現在地を見失わないようにしながら、これからも自分の心が動くことを大切にしていきたいですね」
好きなことを諦めない。
自分がやりたいと思うことを素直に声にしながら、前向きに物事と向き合い続けることで、いつかその願いは巡り巡って叶うということを渡邉さんの生き方が教えてくれた。
今まさに新しい場所に立とうとする渡邉さんが、これから先、どんな未来を作っていくのか見てみたいと思う。
※この記事は2024年9月3日時点のインタビューを基に作成しています。
株式会社PR TIMES PR TIMES事業ユニット メディアリレーションズグループ グループ長 | 渡邉梨夏子
1992年生まれ。2015年に大学卒業後、新卒で老舗子供服メーカーに入社し、幼い頃から憧れていた出版部門にて同社が企画出版する絵本に関わる販売促進やイベント運営を担当。2018年よりプレスリリース配信プラットフォームを運営する株式会社PR TIMESに入社。PRプランナーとして化粧品・食品業界を中心に伴走型の広報PR支援に6年間関わる。2024年9月よりメディア記者との更なる関係構築を推進する、新設のメディアリレーションズグループ グループ長に就任。プライベートでは中東料理の「フムス」が好きで個人イベントの企画開催や料理研究にも熱心。
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